ネットカジノは合法か否か?問題視される日本のネットギャンブルについて

ネットカジノが合法か否か

結論から言うと『場合によります』。

オンラインカジノは『場合によって』合法にも違法にもなるということです。

また、2022年秋以降オンラインカジノ自体が合法であっても、日本国内からのオンラインカジノへの賭博行為は違法となっています。

実際にどんなところが問題点になるのでしょうか。

日本政府の見解は?

日本政府はネットギャンブルに対してどんな回答をしているのでしょうか。

衆議院の国会で一部オンラインカジノについての質問書が提出されました。
事例は2つあって、古いものと比較的新しいものがあります。

2013年での質疑応答

2013/10/22に階 猛氏によって『賭博罪及び富くじ罪に関する質問主意書』が提出されました。

質問の内容は以下の通りです。

一 日本国内から、インターネットを通じて、海外で開設されたインターネットのオンラインカジノに参加したり、インターネットで中継されている海外のカジノに参加することは、国内のインターネットカジノ店において参加する場合だけでなく、国内の自宅からインターネットを通じて参加する場合であっても、刑法第百八十五条の賭博罪に該当するという理解でよいか。

二 上記一の「日本に所在する者」にサービスを提供した者には、国内犯が適用されるか。すなわち、海外にサーバを置いて賭博サービスを提供する業者にも、賭博開帳罪(同法第百八十六条第二項)が成立し得るという理解でよいか。

三 賭博罪の成立要件とされる必要的共犯に関して、共犯者の片方(賭博に参加する者)が国内、もう片方(賭博開帳者)が国外に所在する場合に共犯関係は成立し得るのか。片方を罰する事が出来ない(非可罰的な)状態にあっても、両者による共犯関係を立証することが出来ればもう片方の者の罪は成立し得るのか。

(一部略)

五 国内からインターネットを通じて、オンラインカジノに参加する行為や海外の宝くじを購入する行為が賭博罪や富くじ罪に該当し、禁止されていることを国民に周知するための政府広報をすべきではないか。

出典:衆議院 質問本文情報より

この質問に対して、当時の日本政府はこのように回答しています。

一から三までについて

 犯罪の成否については、捜査機関が収集した証拠に基づいて個々に判断すべき事柄であることから、政府として、お答えすることは差し控えるが、一般論としては、賭博行為の一部が日本国内において行われた場合、刑法(明治四十年法律第四十五号)第百八十五条の賭博罪が成立することがあるものと考えられ、また、賭博場開張行為の一部が日本国内において行われた場合、同法第百八十六条第二項の賭博開張図利罪が成立することがあるものと考えられる。

(一部略)

五について

 御指摘のような観点からの広報については、今後の社会情勢等を踏まえ、慎重に検討してまいりたい。

出典:衆議院 質問本文情報より

2022年の質疑応答

6月1日の衆議院予算委員会で岸田総理は下記のように答弁しています。

六月一日の衆議院予算委員会で、岸田文雄総理は山岸一生議員の質問に対し、「御指摘のオンラインカジノ、これは、委員おっしゃるように違法なものであり、関係省庁が連携をし、厳正な取締りを行わなければならないと思います。」

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a208120.htm

2013年時点でははっきりとした回答ではありませんでしたが、上記の通り「オンラインカジノは違法なもの」と岸田総理の答弁が得られました。

警察庁や消費者庁も公式HPにて「日本国内からのオンラインカジノへの賭博行為は違法です。」と発表しています。

下記の記事でより詳しく解説していますので、参考にしてください。

オンラインカジノにも違法・合法がある

日本国内からのオンラインカジノへの賭博行為は違法ですが、オンラインカジノ自体が違法というわけではありません。

しかし、中には違法なオンラインカジノも存在します。

不正は行われてないのか、危険ではないのか、など実際にお金を賭けて遊べるオンラインカジノだからこそ、運営の仕組みは理解しておきましょう。

合法であることを示す『運営ライセンス』について

「ライセンスを取得しているか」が「合法的に運営されているオンラインカジノ」を見極める重要な基準となります。

オンラインカジノを合法的に運営するためには、政府から発行される運営許可証である「ライセンス」が必要になります。

運営ライセンスとは

国がしっかりと調査をした上で発行されるライセンスです。
ライセンスを取得するためには厳しい審査をクリアし、ライセンス料を払わなければなりません。

すなわち、運営ライセンスをしっかりと取得してるオンラインカジノは、国の許可を得たうえでさらに厳しい審査基準に合格したオンラインカジノという事になります。

中にはライセンスを所得せずに無許可で運営しているカジノも存在します。

ライセンスを取得していないオンラインカジノは法律違反となります。

そして違法カジノで遊んでしまったプレーヤーも罰せられることもあるのでご注意を

賞金の不払い、ソフトの不正操作、個人情報の漏洩などのトラブルにつながってしまいます。

不正なオンラインカジノを見分ける方法

ライセンス発行の審査難易度は発行している国によって異なるため、「ライセンスを取得していれば100%安心!」というわけでもありません。

オンラインカジノのライセンスを発行してる国は世界中で20カ所以上存在し、「ライセンス料」や「ゲーミング税」を見込めるため、発展途上国を中心に審査基準を甘くしてライセンスを発行する国もあります。

ライセンスの有無だけでなく、「審査が厳しく評判の高いライセンスを取得しているか」を確認しておけばオンラインカジノをより安心して始めることができます

審査が厳しく評価の高いライセンス発行国

マルタ共和国

2000年に発行が開始されたマルタ共和国のライセンスは、数多くのゲーミングライセンスの中でも、特に取得するのが難しいライセンスです。

マルタ共和国のライセンスを持つオンラインカジノは安心ともいわれており、定期的な抜き打ち調査を行うことで、不正がないかを常にチェックしています。

また、ライセンスの有効期限は5年となっており、その間で不正が発覚した場合もライセンスは剥奪されるようになっています。
安心できるオンラインカジノを選ぶのであれば、マルタ共和国のライセンスを取得しているオンラインカジノがいいでしょう。

イギリス

英国賭博委員会の目的は、ゲームから犯罪行為を排除し、子供や成人を含む立場の弱い人々を保護することです。ギャンブルが犯罪の原因になるのを防ぐため、カジノが透明で公正な方法で運営されていることを確実にするよう規制しています。

カジノへのライセンスの認可を検討する前に、英国賭博委員会は初めに①身元と所有権②財務状況③インテグリティ(運営の信頼性)④競争力⑤犯罪性の5つのポイントを考慮に入れています。

これは、18歳未満の子供がギャンブルにさらされるのを防ぎ、すでにカジノからの追放されたことのある問題のあるギャンブラーを保護し、既知の詐欺師や犯罪者がギャンブルサービスを利用できないようにするためです。

ジブラルタル

ジブラルタルのライセンスを取得するには、カジノは厳格な方針に従う必要があります。

ジブラルタルのライセンスは「一流オンラインカジノの証」といえるほど、ハイグレードなライセンスです。

カジノ運営会社のライセンス申請者と所有者、株主、取締役などが照合されます。これにはІD文書、履歴書などの提供も含まれます。

ライセンス申請に関してはマネーロンダリング防止要件とテスト要件を満たし、犯罪行為を効果的に監視して対処し、設計されたサービスを提供できるシステムを確保する必要があります。

経営状況が安定しているオンラインカジノを選ぶ場合は、ジブラルタルライセンスを取得しているオンラインカジノをおすすめします。

キュラソー

キュラソーライセンスを取得している大手オンラインカジノや、キュラソーライセンスと一緒に他のライセンスも取得しているオンラインカジノもあり、オンラインカジノの中では特に有名なライセンスといえます。

審査の際にはゲームの設定に不正がないかしっかりと調査されているうえ、多額の年間ライセンス料を払っているため資金力の心配もありません。

資金力があり、ゲームの不正もないので、安心してプレイをすることができるでしょう。

信頼出来るソフトウェア

オンラインカジノのゲームは、「ソフトウェア会社」によって開発されています。

もしも、このソフトウェアのセキュリティに問題があると、勝率を意図的に操作するなどの不正行為が簡単に出来てしまいます。

ソフトウェア会社も世界中には色んな会社が存在しており、こちらもオンラインカジノ同様に信頼出来るソフトウェア会社を選択する事が必要になります。

不正ソフトウェアを扱っていないかどうかをチェックするには、オンラインカジノ同様、ソフトウェア会社がライセンスや第三者機関の認証を受けているかを確認しましょう。

今回下記で紹介するソフトウェア会社は、既に実績があり安全性と信頼性を兼ね備えているので、安心してプレイすることができます。

マイクロゲーミング(Microgaming

マイクロゲーミングはカジノソフトウェア界において老舗かつ最大手の一流ソフトウェア会社です。1994年創業という長年の歴史と信頼性の高さ、ハイクオリティなゲームから常に高い人気を誇ります。

また、マイクロゲーミングは契約時のライセンス料が高額であることが知られており、マイクロゲーミングを導入しているオンラインカジノは資金力があると考えられます。

laytech(プレイテック)

プレイテック社は、1999年に創業されたソフトウェア会社になります。この会社の提供するゲームの特徴は、ビデオスロットなど非常にグラフィックが美しく1度遊ぶと癖になる事間違いなしです。

運営会社がロンドン市場に上場しているという信頼性の高さも魅力のひとつです。そして勝ち金が高額になりやすいジャックポッド搭載のビデオスロットも多く準備されていますので、大勝を狙ってる人にはオススメのソフトウェア会社になります。

ネットエント(NETENT

ネットエント社もソフトウェア会社の中では有名で、主にFLASH形式のカジノゲームを提供しています。操作性も非常に簡単で人気を得ています。

システム性に優れた操作性の良いゲームを多く開発しています。

運営企業がスウェーデンのストックホルム市場に上場しており、さらにeCOGRAなど第三者機関からの認定もうけているなど信頼性が非常に高いソフトウェア会社です。

「ジュマンジ」などの有名映画や「ジミヘンドリックス」といったロックミュージシャンを題材にしたビデオスロットなどもあり、モデル雰囲気を忠実に楽しめます。

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