皆さんは先日行われた横浜市長選挙はご存じでしょうか?
その横浜市長選挙には日本のランドカジノを含むIR計画に反対していた山中氏が当選しました。
今回はその山中氏の意見と日本のIR計画について解説していきます。
政府が年末に閣議決定していたIR計画とは
政府が昨年末に閣議決定したIR整備に向けた基本方針では、今年1~7月に予定していた自治体からの申請期間を9か月延期することが示されていました。
さらに、開業時期も当初目指していた「2020年代半ば」から「20年代後半」に修正されていました。
これはコロナ禍による自治体の作業の遅れに配慮したものでしたが、感染状況によっては、さらに遅れる可能性もあり、日本のランドカジノ実現にはかなりの期間を要する予定でした。
- 横浜市
- 大阪府
- 長崎県
- 和歌山県
19年8月、横浜港・山下ふ頭へのIR誘致方針を表明していました。
地元経済界も歓迎し、国内外の7事業者から提案が寄せられていたそうです。
しかし、コロナ禍による経営不振から米国の有力2社が撤退を決定し、ギャンブル依存症や治安の悪化を懸念する市民の間では、反対運動が起きていました。
それらに関しては下記リンクで解説していますのでご覧ください。
そしてその4つの地域の中の横浜市の市長選が先日行われ、当然IR計画に関してが争点になった選挙でした。
横浜市長選ではランドカジノを含む計画が争点になっていた
神奈川県内に緊急事態宣言が出される中での選挙戦ではカジノを含むIR=統合型リゾート施設の横浜市への誘致計画や感染の急拡大が進む新型コロナウイルス対策などを争点に論戦が交わされました。
IR計画に関しては推進を訴える候補が2人、反対派が6人で、かなりランドカジノを日本に置くにはかなり不利な状況下での選挙でした。
そして横浜市長選挙の結果は以下のようになりました。
▽山中竹春 無所属 新 当選
50万6392票
▽小此木八郎 無所属 新
32万5947票
▽林文子 無所属 現
19万6926票
▽田中康夫 無所属 新
19万4713票
▽松沢成文 無所属 新
16万2206票
▽福田峰之 無所属 新
6万2455票
▽太田正孝 無所属 新
3万9802票
▽坪倉良和 無所属 新
1万9113票
立憲民主党が推薦し共産党と社民党が支援した元横浜市立大学教授の山中氏が、元国家公安委員長の小此木氏におよそ18万票の大差をつけて初めての当選を果たしました。
山中氏は横浜市立大学の医学部の教授として新型コロナウイルスのワクチンの有効性などに関する研究を行っています。
また山中氏は「IR誘致は行わない宣言を市として早期に出す」と述べていて、来年4月までの国への申請に向けて進めてきたIR誘致の手続きは中止される見通しなのです。
山中氏はIR計画=ランドカジノには反対意見
今回の選挙では反対の意見を示した山中氏でしたが、当選後はこのように語っています。
「感謝の気持ちでいっぱいだ。市民一人ひとりと向き合いながらすばらしい横浜市を作っていく。
ワクチン接種の加速化、感染源のいち早い特定、そして感染した人への治療機会の確保、この3つの効果的な対策を行っていきたい。
カジノを含むIRの誘致に関しては行わないという宣言を横浜市として早期に出す。」
この発言からもわかる通り横浜に計画予定だったランドカジノの雲行きはかなり怪しくなってしまいました。
横浜市以外でのランドカジノの可能性も低くなった
コロナ渦の影響で延期されてきたIR計画でしたが今回の横浜市長選挙の山中氏の当選によりさらに実現可能性が低くなりました。
というのも、4つの地域に対しての予定のうち、特に規模が大きかった横浜でIR計画が廃止されるとなるとカジノ会社もなかなか日本に対して進出しずらくなる可能性があるからです。
今回の選挙で争点になっていただけあってかなりの国民が興味を示していた点でもあり、この結果が日本国民大半の意見ととらえられるはずです。
ほかの3地域での市民の意見がどうかわかりませんが反対意見を後押しする形にもなっています。
今後は自宅でもカジノが楽しめるオンラインカジノが流行る
今回の選挙結果によってランドカジノの可能性はまた低くなってしましました。
ですがその一方でコロナ渦で自宅でも楽しめるギャンブルとして、世界的にオンラインカジノに人気が出てきています。
※日本国内からオンライカジノへの賭博行為は違法です。
オンラインカジノについては当サイトでもかなり解説していますので他記事を参考にしてください!
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