大事なのは勝利の回数ではない
ポーカーをやる上でまず大事になるのが、
ポーカーは勝利回数が多い人が強いのではなく、チップを一番持っている人が強い
ということです。
というのも、10を8回勝ち取るより、1000を1回勝ち取った方がいいということです。
小さく負けて、大きく勝つ
テキサスホールデムで一番損をするのは2番目にハンドが強かったプレイヤーです。
なぜなら、1位の人しかポットのチップを受け取ることはできないからです。
1位の人と最後まで張り合い続けた2位の人は1円ももらえずに終わるのです。
つまり
勝てなそうな時にはフォールドを早めにすることで、余計な出費を防ぐことができます。
そして、勝てると感じた時に大きく賭け、チップをたくさんゲットしましょう。
具体的なハンドの絞り方
初心者がテキサスホールデムをプレイする時には、先ほども言ったようにスターティングハンドで勝敗をある程度予想し、残るか降りるかを判断することが必要となります。
そのため、スターティングハンド(最初に配られる2枚)を生かして戦略を立てることが最優先で大切なことと言えます。本記事ではゲーム開始から最善な選択をできるよう、テキサスホールデムにおけるハンドの絞り方について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まず、テキサスホールデムは基本的に1人の勝者が総取りするゲームのため、参加プレイヤー人数が多ければ多いほど、確率的に勝ちづらくなるゲームです。
なので、参加人数に応じて考え方は多少変える必要があるということは念頭に置いておいてください。
スターティングハンドが、既にJ、Q、K、Aのいずれかのワンペアだった場合はフォールドする必要がないため、
- わかりやすくレイズ(上乗せ)して賭け金を引き上げる
- 周りに合わせてコール(同額をベット)する
以上のどちらの選択でもOKです。
なぜなら、フロップされるカードでさらにスリーカード、あるいはフォーカードになる可能性もあるモンスターハンドと呼ばれる形だからです。
ちなみに、ワンペアのスターティングハンドがフロップ時に化ける確率は以下の表の通りです。
スターティングハンドがフロップ時に化ける確率
スリーカード以上:12.7%
スリーカード:11.8%
フルハウス:0.73%
フォーカード:0.24%
こう見るとスリーカード以上に化ける確率は意外と高いように思えるかもしれません。
しかし、逆に言えば「スリーカード以上にならない可能性も80%以上」あり、ワンペアで勝ったと確信するのは禁物とも言えます。つまりワンペアの場合でも「何のワンペアか」が重要ということです。
フォールドしなかった場合、テキサスホールデムでワンペア以上が完成する可能性は70%以上あり、その内ワンペアになる確率は44%となっています。
簡単にいうと、ワンペア同士でぶつかる場面が必ずでてくるということですから、Aのワンペアか2のワンペアかでは価値が全然違うというわけです。
※テキサスホールデムではジョーカーは使われません。
10未満のワンペアを持っている時
ワンペアだけでは役としては弱いので、フロップされた時にスリーカード、もしくはフォーカードが成立している時は積極的に攻めることが出来ます。
逆に、ワンペア以上が見込めない時は残るだけ負けが積み重なる(余計なベットが発生するため)のでフォールドしておくことが無難です。
実際には弱いカードのワンペアしか持っていなくても強気にレイズを重ねて周りをフォールドさせようとブラフを賭けるプレイヤーも存在しますが、最終的にショーダウンする時に他のプレイヤーが強い役を完成させていた場合は”完敗”となります。
数字が連番かつマークが同じ時のハンドの絞り方(スーテッドコネクター)
ワンペアについで勝負しやすいのが上記のようなスーテッドコネクターと呼ばれるハンドです。
スーテッドコネクターとは、スーテッドとコネクターどちらもという意味で、スーテッドとはマークが揃っていること、コネクターとは7,8のように連番であること指します。
このようなスーテッドコネクターは、
- ストレート
- フラッシュ
はもちろん、場合によってはストレートフラッシュも狙えるため、1つ1つの成功率は低くてもプリフロップでフォールドするような手ではありません。
フラッシュについては狙うのはそこまで難しくありませんが、コネクターの場合、4~Jで構成されるコネクターと、それ以外のコネクター、つまり端カード(2待ち、A待ち)ではストレートが狙いにくいので注意しましょう。
それ以外のハンドの絞り方
ワンペアでもなく、コネクターでもスーテッドでもない場合は、もう勝ち目がないので諦めて即フォールドするべきなのでしょうか?
実は必ずしもそうではありません。ケースにもよりますので、以下のケース別解説を参考にしてください。
Aと他の弱い数字のペアで同じマークの場合の絞り方
上記で説明したスーテッドでコネクターではない場合です。
AやKがある場合、フラッシュができなくても高い方でワンペアができれば勝負手になります。運が良ければ同じマークが5枚揃うフラッシュを完成させられる可能性も残っています。他のプレイヤーもフラッシュが整っていた場合、Aが一番強いのでフラッシュ同士であれば有利です。
それ以外のホールカードのペアだった場合は、そのゲームは降りておいた方が良いでしょう。
スーテッドではないがAやKなどトップペアの場合の絞り方
スターティングハンドがAとK、AとQ、AとJ、KとQなどでスーテッドではない場合をトップペアハンドと呼びます(上記の図のような端カードをコネクターとは言わない)。トップペアハンドの時も、ハイクラスのワンペアや、コミュニティカードによってはストレートなどを狙うこともできます。
最終的に役が弱くてもそれらのカードが役に関係ない半端なカードの勝負になった時に有利に働きます。テキサスホールデムにおいては、全員がコミュニティカード内で出来上がったハンドを有効にするケースも多く、その場合ホールカードのランクが結果を左右します。
ですが、レイズするかどうかはテーブルのプレイヤーの人数、それぞれの性格などが関わって来ますので的確な判断にはかなりの経験が求められるでしょう。
コネクターの場合の絞り方
上記のようなスターティングハンドはコネクターといい、ストレートになる可能性が望めます。即フォールドするほどではありませんので、とりあえずブラインドベットの額をコールして様子見し、フロップを見るようにしたほうが良いでしょう。
それ以外の場合はフォールド
上記で紹介した以外のスターティングハンドは即フォールドで問題ありません。
テキサスホールデムポーカーはブラインドベット(ゲームの強制参加料)が必要なポジションにならなければ支出ゼロでゲームが楽しめますが、いつも勝負手が舞い込んでくるわけではありません。
また、ハンドが化けたとしても、成功確率や勝敗はまた別の話となります。
ブラフでフォールドさせるというプレイもポーカーの楽しみの1つですが、初心者であればまずは堅実プレイを心がけるべきでしょう。
ブラフ(嘘)
上記でブラフについて色々と言ったものの、ポーカーの醍醐味と言ったらブラフを使うことと考えている人は多いと思います。
ブラフを使って綺麗に決まった時には、
ものすごい気持ちが良いでしょう。
しかし、ブラフを使う際には注意しなければならないことが1つあります。
初心者には通用しない
相手の力量を計ることのできない初心者プレイヤーには、ブラフをしてもコールされることがほとんどです。
ブラフをするには相手がそこそこ相手のハンドを読める力を持つプレイヤーでなければいけません。
ブラフを成功させるコツ
ブラフを気づかせない
もちろんですが、ブラフはブラフだと気づかれないことが絶対条件です。
そのためにもプリフロップから一貫したストーリーを作り、強いカードを持ってそうだと思わせることが必要です。
また、ブラフを使わないプレイヤーだと思い込ませることも大切です。
その日すでにブラフで勝利していたら疑われる可能性が高くなります。
「はったり」という意味では、自分のプレイスタイルを途中で変えたりすることも有効です。
たとえば、序盤はあまり大きく賭けに出ずにプレイしていて、後半でブラフを使えば相手がフォールドしてくれる可能性が高まります。
逆に、序盤から賭けに出るようにしておき、後半にベストハンドが入った時に更にアグレッシブに攻めれば、ブラフだと思ってコールしてくれるかもしれません。
ブラフを使われたとき
他のプレイヤーがブラフを使ったと見抜いても、自分のハンドが弱ければ純粋に勝負で負けてしまいます。
最低でもAを持っているかワンペアがあるときにのみ勝負するようにしましょう。
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